ISBN978-4-86037-270-5 A5判変形・並製本・245頁 定価:1870円+税 

西川則孝・西川文抄子
ちろりんだより
−移住農家夫婦37年のおーがにっくらいふ−

  この37年間の多くの出会い、良き縁に感謝して

猪、鹿、猿…。野生動物たちとテリトリーを接しながら、山の水を引き、薪で風呂を焚く暮らしを送る夫婦の足跡。

夫婦で出す2冊目の本である本書は、結婚直後の1981年から37年年にわたって二人で作り続けている個人新聞「ちろりんだより」の001〜199号からセレクトしたものである。オリジナルは妻の手書きで、現在も年5〜6六回のペースで発行している。

関連図書 : 『晴れときどきちろりん』

 ISBN978-4-86037-267-5 B5判・中綴じ・24頁 定価:600円+税 

神山 恭昭
いろとりどりのテント

     幼児から楽しめる塗り絵絵本。

砂丘の村にある日突然、色とりどりのテントが出現。どうやら宇宙人からのプレゼントらしい。ひとりに一つずつもらえると知った人々のとった行動は?
ほのぼのとした神山ワールドが出現する。

神山恭昭関連図書 :
    『わしの研究』
    『わしのためのわしによるわしだけのわしの新聞』

 ISBN978-4-86037-265-1 四六判・並製本・196頁 定価:1700円+税 

宮本 春樹
帰村 (改訂版)
−武左衛門一揆と泉貨紙−

一揆の歴史上まれにみる勝利をもたらした武左衛門一揆

伝説、史実、虚構、誤伝をないまぜに伝えられ、今、忘れられようとしている武左衛門一揆の真実を、先人研究者達の業績を辿り、その背景となった泉貨紙の歴史とともに明らかにする。

 ISBN978-4-86037-266-8 四六判・上製本・252頁 定価:1700円+税 

小暮 照
カナンの地

「君の心の中にはどんなメロディーが残っているのだろうか。どんな和音だったら共鳴するのだろうか。少しでもそれが分かれば、君の心に届けることができるのに」

小暮照の円熟の作品集。アルツハイマーの妻との日々を愛情深く描く「佳美」ほか、古くから中国の大地に根付いたキリスト教の行く末を案じる思いなど、著者の人生における大切なものが、理知的な筆致で温かく描かれる

 ISBN978-4-86037-262-0 四六判・並製本・231頁 定価:1600円+税 

大早 直美
さなぎたち

思春期の純色の時間を紡ぐ 八つの物語

大切ななにかを託された少女、少女の秘密を見てしまった少年、父が父でなく母が母でなくなった子どもたち−−さまざまな状況にある子どもたちの羽化する前の静かな時間、また成長の瞬間を鮮やかに描く8編を収める。 子どもたちを見つめる著者の眼差しは温かく、読後、さわやかさがひろがる一冊

やがて訪れた眠りは心地よかった。眠りに落ちていきながら、響子は心につぶやいていた。「明日、私は不幸になる。ママと一緒に不幸になる」。ママと私の新しいページがめくられる。 (「明日、わたしは」)

「母親って、ずっと母親でいるとは限らないんだぜ。知らない間に母親じゃなくなってたりするんだぜ」そして、ユキトを見ると言った。あの人、ほんとにおまえの母親? (「パタン…」)

大早直美関連図書 :

    『風のカナリヤ』  『鳩棲む街で』 『遠い羽音』

 ISBN978-4-86037-261-3 四六判・並製本・283頁 定価:2000円+税 

神津 陽
流行歌の精神史
−あの頃こんな唄が流行っていた!−

歌は世につれ、世は歌につれ 流行歌からみる戦後大衆史

流行歌の記憶のなかには共同的関係と個の哀歓が凝縮している。各自なりの流行歌の軌跡をたどれば、見失った個と共同性の新たな相関が浮上し、過ぎ去った時代の精神が蘇る。

私は本書を同世代向けの記憶メモではなく、異世代間の連結ツール化を意図して書いた。本書を手に取った貴方は、ともかく巻末の〈歌い出し二千曲集〉を開いて欲しい。一頁に一曲でも歌い出し部分の記憶があり、鼻歌で少しは歌える皆さまは、本文中に面白頁を必ず見出せる筈だ。  (著者あとがきより)。

    関連図書 : 『 兎の耳 (神津 陽)』

 ISBN978-4-86037-258-3 A5判・並製本・325頁 定価:2800円+税 

合田洋一
葬られた驚愕の古代史
−越智国に"九州王朝の首都"紫宸殿ありや−

碩学・古田武彦の「九州王朝」説に新たな光をあてた渾身の書
聖徳太子および舒明・斉明・天武各天皇そして九州王朝・倭国から近畿天皇家に政権移行する"謎"を見事に解き明かす

私の研究対象は越智国という伊予国内の一角の単なる郷土史ではなかった。その中の幾つかの出来事は、実は通説の古代史を揺るがすものであった。つまり、越智国は我が国の主権国家であった九州王朝・倭国から近畿天皇家に政権移行するその渦中の真っ只中に在ったのである。それ故、現代に至るまで通説とされているものとは全く違うものになっていた。
 そこで、越智国を足がかりとして、闇に葬られてしまった日本の古代の姿をも明らかにしたいという思いからこの書をまとめ、読者諸氏に捧げたい。   本書「刊行にあたって」より。

    関連図書 : 『 新説 伊予の古代 (合田洋一) 』

 ISBN978-4-86037-255-2 A5判・並製本・226頁 定価:1600円+税 

得松ショージ
猥々シネマ快館3

独特のイメージ・イラストと文章で、名作映画に描かれた刺激的エロスの魅力を再現。異色の官能的映画讃歌的シネマガイドブック・第三弾。外国語映画と邦画を連想キーワードで交互に紹介、巻末にそのリストを収める。

得松ショージ関連図書 :
    『猥々シネマ快館』 『猥々シネマ快館2』
    『練夢術遊戯』

 ISBN978-4-86037-254-5 四六判・並製本・194頁 定価:1500円+税 

西山敬三
自適農の地方移住論
−Jターン28年の暮らしから−

著者の生い立ちやJターン経験を通して、地方の変貌、地方定住への厳しい現実、そのための心構えなどを説く。行政に振り回されずに自らの足場を踏み固める必要を指摘しつつ、地方定住を希望する者への新しい視座を示す。

    関連図書 : 『自適農の無農薬栽培』

 ISBN978-4-86037-251-4

B5変形・上製本・98頁 定価:3000円+税 


工藤省治
陶磁 「飾」

砥部焼きを代表する現代の名工・工藤省治のデザイン集。
工藤には、春秋窯と梅山窯、陶芸家と陶磁器デザイナーというふたつの顔がある。春秋窯ではロクロの仕事を中心に「白磁の工藤」として知られる一方、長年勤める梅山窯では砥部焼を代表する数々のデザインを考案し「文様の工藤」とも呼ばれている。その文様はどのようにして生まれたのか。大胆にして簡潔な独自の世界が一望できる。