ISBN978-4-86037-103-6 文庫判・並製本・137頁 定価:800円+税 

坪内稔典・東英幸 編
山頭火百句

 自由律俳句を代表する俳人・種田山頭火。彼は俗世を捨てた行乞流転の旅の中から夥しい俳句を遺した。その代表句・百句を、山頭火研究者や若手俳人が鑑賞。あわせて山頭火をめぐるエッセイも収録、彼の波瀾と漂泊の生涯をたどる。

表現されているままに読む、作者を知らなくても読める、俳句鑑賞シリーズの第5弾。

 ISBN978-4-86037-100-5 新書判・並製本・122頁 定価:1200円+税 

朝倉晴美代句集
宇宙の旅

 「えっ、こんなのが…と読者を絶句させる、そう、それがまさに俳句なんです」。
 ある日、坪センセは言われた、あっ、坪センセとはツボウチネンテン先生です。わたくし朝倉が坪センセにお願いして選んでいただいたのは次のような句であります

  春の港区干したオムツは帆船だ / 夕立だデートだ祭りだ不本意だ
  秋夜中カレー混ぜるとき裸 / なまこコリこりこりこりん膝頭

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 ISBN978-4-86037-095-4 新書判・並製本・122頁 定価:1200円+税 

薮ノ内君代句集
風のなぎさ

 藪ノ内君代の俳句は、時間のしずくや空間のかけらを575音の言葉にしたもの。そのしずくやかけらの生き生きとした表情は、存在すること、あるいは生きることの楽しさだ。

  たんぽぽの井戸端会議に参加する / 母さんが父さん叱る豆ごはん
  つれだって歩くのが好き柿の空 / ごみ箱を洗って干してあっ風花

 ISBN978-4-86037-093-0 新書判・並製本・119頁 定価:1200円+税 

藤田亜未句集
海鳴り

 藤田亜未は22歳。大阪に住む。高校時代に俳句を知った。専門学校へ進み、この春、社会人になった。
 そして今、第一句集『海鳴り』ができあがった。

   夏みかん味方が敵に変わる時 / 夏の星シャンプーの泡ふわふわわ
   夏草や君とのキスを置いてくる / 彗星の降ってきた日や胡桃割る
   海鳴りやひとりぼっちを抱きしめて

 ISBN978-4-86037-086-26 A5判変形・上製本・160頁 定価:2000円+税 

棹見拓史
かげろうの森で

 時代の深淵を覗く詩人の最新詩集。怪しく奇妙な気配の独特の詩世界を構築し、第一章は、日常生活のなかの、人間存在に潜む怒りや哀しさ、切なさを、第二章では、社会やその仕組みに対する批判を収める。

 ISBN978-4-86037-080-0 文庫判・並製本・142頁 定価:800円+税 

坪内稔典・中居由美 編
漱石・松山百句

 子規の影響を受け俳句に魅入られた漱石は、旺盛な創作欲で次々とういういしく魅力的な俳句を作った。その松山時代の名句100句を抽出、若手の俳人や漱石研究家が鑑賞する。あわせて松山時代の漱石をめぐるエッセイも収録、「坊っちゃん」の町、松山のもう一人の漱石に出会う。

表現されているままに読む、作者を知らなくても読める、好評俳句鑑賞シリーズの第4弾。

 ISBN4-86037-079-1 文庫判・並製本・142頁 定価:800円+税 

坪内稔典・あざ蓉子 編
漱石・熊本百句

 熊本時代の夏目漱石は新派の代表的俳人だった。熊本時代に作った俳句の代表的百句を、若手の俳人や漱石研究家が鑑賞。あわせて熊本時代の漱石をめぐるエッセイを収録、若き日々を過ごした熊本での漱石に出会う。

表現されているままに読む、作者を知らなくても読める、俳句鑑賞シリーズの第3弾。

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 ISBN4-86037-078-3 文庫判・並製本・134頁 定価:800円+税 

坪内稔典・谷さやん 編
不器男百句

 「あなたなる夜雨の葛のあなたかな」で知られる夭折の俳人・芝不器男。現代俳句の先駆けと言われる彼の瑞々しく抒情豊かな百句を不器男研究者や若手俳人が鑑賞、紹介する。あわせて、不器男をめぐるエッセイも収録。二十六歳と十ヶ月という若さで去った彼の人生と作品が見渡せる。

表現されているままに読む、作者を知らなくても読める、俳句鑑賞シリーズの第2弾。

チラシを見る?

 ISBN4-86037-044-4 文庫判・並製本・145頁 定価:800円+税 

坪内稔典・小西昭夫 編
子規百句

 これまでの子規の俳句鑑賞は子規の境涯に依存しすぎている。俳句をまずはそこに表現されているままに読みたい。子規を知らなくても読める、という読み方をしてみるべきではないか−。
坪内のこの不満に小西が共鳴し、俳人50人が参加して本書が生まれた。
子規俳句を読む魅力が満載!

 ISBN4-86037-054-6 四六判・上製本・162頁 定価:2000円+税 

岡本亜蘇句集
西の扉

 「八月の巣のなかへゆく貨物船」という句がある。この貨物船は、貨物船ではあっても普通の貨物船ではなさそうだ。巣へ行くのだから、なんだか動物のようである。「早春の空より青き貨物船」という句もある。空から来るこの貨物船も不思議だ。ともあれ、岡本亜蘇の俳句では、言葉が普通の意味から抜け出し、別の意味やイメージを示す。その変化する言葉の不思議さや妖しさが彼の俳句の魅力である。  (坪内稔典)