ISBN4-86037-049-x A5判・上製本・94頁 定価:1890円(税込) 

日向日和詩集
四月の彗星

 <あの楕円軌道の/一番遠い水辺で/約束のように/僕は思い出すだろう//
 痛みは傷のせいだけではない//血の色になる前の朝焼けに/僕たちは捜そうとした
 //この岸からは見えない/東の低い空にある二つの彗星(「四月の彗星」より)>
少年と少女の狭間を揺れる柔らかな感性が原始の豊かさを思わせる宇宙を紡ぎ出す。

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 ISBN4-86037-043-0 四六判・並製本・58頁 定価:1470円(税込) 

玉井江吏香
第一詩集
濁り江

 過敏なまでに繊細な、透明感のある独特の詩の世界を築く処女詩集。
「おそるおそる/近づいて来る/あっという間に/すべての/激しいものは過ぎる//空の/港に集う/その日まで(「いつか」)」

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 ISBN4-915699-97-8 A5判変形・並製本・155頁 定価:1890円(税込) 

宮野駛郎
第一詩集
鎌を研ぐ

 「百姓は土の詩 詩は言葉の土」−−自由に伸びやかに、かつ誠実に土と向き合う生活から生まれた言葉が、土や草の匂い、四季の風と光、そして人生の深い喜びを紡ぎだす。

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 ISBN4-86037-042-2 A5判・上製本・112頁 定価:2100円(税込) 

北沢十一詩集
奇妙な仕事を終えた夕暮れに

 松山や長浜町の想い出の場所を原風景的に表出しつつ地方都市生活者の日常の深淵を描く北沢十一の最新詩集
 「…街には肩があって/飲食の宴もあり/朽ちていくものが眼球ではなく/また樹木でもないことを/私は知っている(遊牧)」

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 ISBN4-86037-035-X A5判変形・上製本・222頁 定価:1050円(税込) 

石川明憲詩集
うばめがし

 自分史を詩に託し、還暦を機にまとめた詩集。一見平凡なサラリーマンの足跡の中から、人生の哀歓、美への憧れ、聖なるものへの敬虔な思いが湧き起こる

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 ISBN4-86037-033-3 B6判変形・並製本・70頁 定価:1365円(税込) 

白石香南子
第一詩集
多重自己

 思春期から青春期の心の痛みを記す詩集。現実に適応できず摂食障害に苦しみつつ、その悩みと向き合った心が繊細な透明感に満ちた言葉を紡ぐ

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 ISBN4-86037-028-7 A5判・並製本・128頁 定価:1500円(税込) 

高橋正治画・編
山頭火 人生即遍路

 孤独にさいなまれ、死を見つめる旅を続けながらおのれを責め、愚かに徹することを知り句作生涯を貫いた山頭火に安堵はあったのだろうか。
漂泊の俳人・種田山頭火の秘められた資料や、自身の添削まである自筆の句帖を公開。山頭火の晩年を世話した高橋一洵の息子・正治氏が画を添え編集し、山頭火の終着に光を当てる。

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 ISBN4-86037-029-5 A5判変形・並製本・118頁 定価:1575円(税込) 

宮野駛郎
第二詩集
杭を打つ

 「つたない言葉と生活だが、そこからかしら次の一歩が見えない者の、やはりつたなく生きる者たちへの呼びかけである」。労働の日常に足場を持ち、誠実に語りかける詩集。

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 ISBN4-86037-021-x A5判変形・並製本・76頁 定価:1785円(税込) 

未眞 蕣詩集
おぼろ月の足跡

 わたしたちが、ふだんしゃべったり、書いたりすることばの在り方と違う在り方をしているのが、詩の言葉だ。『おぼろ月の足跡』の冒頭に置かれている「わたしだけの」という作品は、そうしたことを告げている。
  私だけの言葉/わたしにしか言えない
 そう、「だれにも言えない」という、その在り方に私たちは刺激されるのだ。「この手で抱きしめる」の第一連は、魅力的だ。
  橋の上で 何を見ていた/地球の裏っ側の/輝く月を/僕は 見ていた 気がする
 個人がばらばらになっている時代を生きる若い魂の、いま深く感じる寂寥が、地球の裏側の月のようにわずかに顔をのぞかせている。 (栞より 堀内統義)

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 ISBN4-86037-018-x A5判変形・並製本・108頁 定価:2625円(税込) 

堀内統義詩集
耳のタラップ

 松山に在住する堀内氏は1947年生まれ。個人詩誌「漣」を発行し、既に10冊の詩集をもち、『峡のまれびとー夭折俳人芝不器男』(邑書林)など優れた散文も多い、愛媛を代表する詩人。

夢から醒めて/塀の向こうに続く耳を/耳のタラップを踏んでいるのは誰だろう/ぼくはアラカシの木を右に折れ/地図の真昼へ くだった (「市の叉」抜粋)

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 ISBN4-86037-014-7 A5判変形・上製本・118頁 定価:2100円(税込) 

寺坂理恵詩集
雨を売る男

 この詩人は「言葉の舞踏」という型式を創造して、その「思考(意識)の流れ」を心の空白に蘇らせ、自分の生への一つのアプローチをここに果たしたということができる。(棹見拓史 跋文より)

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