ISBN4-915699-17-X B6判・上製本・209頁 定価:1500円+税 

堀内統義
エッセー集
喩の島の懸崖

 人間にとって真実は詩でないが、詩は真実なのだ。詩は人間存在の、枝道や毛細管のように張りめぐらされた小路を知る方法であり、取るに足りないと思われている事象にこそ、人生の豊かな真実が充溢している。詩の生成の現場に様々な角度から思索の照明を当てた、詩作品をめぐるエッセー集。

     日本図書館協会選定図書

 ISBN4-915699-12-9 B6判・上製本・192頁 定価:1400円+税 

柳 哲雄
風景の構造

 ―私達はより良い環境で生きていきたいと思っている。それではより良い環境とは一体どのようなものなのだろうか―。新たな風景の創造と認識のため、感覚、場、時間の三つの観点から風景とは何かを考える。―私達は自分自身の風景を発見しなければならない。今、再び生きがいを与えてくれる風景を取り戻すために―。

 ISBN4-915699-25-0 A5変形・並製本・147頁 定価:980円+税 

神山恭昭
いつもの絵日記

 地方都市の片すみで、海外旅行も脱サラも金利生活も無縁なおとうさん。毎日職場に通い、家族をいたわり、けっしてスマートでもかっこよくもないけれど、一生懸命生きているおとうさん。―おとうさんはがんばっているのです―

「『思い出のアルバム』というの知っとりますか?」
オール手描き

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 ISBN4-915699-36-6 四六判・上製本・263頁 定価:1942円+税 

小暮 照
金 の 蛙
日本人学校の窓から眺めたパナマの姿

 太平洋と大西洋を結ぶ地峡の国「パナマ」―西暦2000年全面返還を前にしたパナマ運河、熱帯の豊かな自然に育まれた動植物たち、「アスタ・マニャーナ」の長閑な人々、ラテンの香り濃い陽光の国―。日本人学校の教師として赴任した3年間、日々新しく出会い続けたパナマの素顔をみずみずしい筆致で綴る。

 ISBN4-915699-37-4 四六判・並製本・256頁 定価:1650円+税 

川中一幸
歯の抜けた仏さま

 宇和高原の豊かな自然に育まれたたくさんの小さな物語
聾唖児施設松葉学園の指導員、精神薄弱者更生施設「希望の森」の園長としての日々は、何重もの障害を背負いながらも純粋な優しさに満ちた人々との交流の日々だった。障害児・者たちの[今」に寄り添った著者の人生と心温まる思い出の数々が、私たちの心を潤す。

 ISBN4-915699-41-2 四六判・並製本・158頁 定価:970円+税 

松山コロキウム実行委員会愛媛移植者の会編
命の贈りもの

 松山コロキウム―腎移植から多臓器移植へ「臓器移植新時代への展望」
 来たるべき臓器移植新時代に向けて、私たちにできることは何か―。松山市で開催された臓器移植を語り合う会「松山コロキウム―腎移植から多臓器移植へ『臓器移植新時代への展望』」の講演・提言録をもとに、わが国における臓器移植の現状と課題をわかりやすく紹介。臓器移植を取り巻く様々な疑問に答える。

 ISBN4-915699-42-0 四六判・上製本・166頁 定価:1456円+税 

深見 史
マイグラント・ラブ
―遠ざかる国境―

 平和なんかいらない 欲しいものは不安 欲しいものはエロス 
 ―恋を経て私は国境を越える。ヤマトからオキナワ、そしてマニラへと。たどり着いたはずの国境は瞬時に遠ざかるが、私はそれを追いかける。―ラディカルに現在を駆ける著者が私小説的に打ち明ける、女の生き方・女の地球の愛し方。

   ・深見さんのホームページ    ・行政書士深見史の毎日日記

 ISBN4-915699-09-9 A5判・並製本・347頁 定価:2500円+税 

木下博民
私の昭和史
宇和島・ふるさと交友録

 戦争へと向かっていった暗いあの時代に、彼らの少年期があった。そして戦中・戦後の困難な時代を生き抜いて、今、振り返る、和霊尋常小学校・宇和島商業学校の学友たちとともに刻んだ日々。ふるさと宇和島のあの頃、あの場所、そしてなつかしいあの人々。木下氏の記憶の中から、昭和の宇和島が鮮やかに蘇る―

 ISBN4-915699-16-1 四六判・並製本・287頁 定価:1500円+税 

武井 知
北斗は冴えて山河遥けし
―サハリン物語―

 戦に敗れ異国の地での流転の生活は、忘却の彼方へ消え去ろうとしている。今40年の遠い時の流れを溯り、青春の夢が蘇ってくる―。サハリン抑留を余儀なくされた若い教師の苦難の日々。なつかしい名奇村の人々への愛惜を込めつつ、自らの体験を綴る、二度と繰り返されてはならない「あの時代」への鎮魂歌。

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 ISBN4-915699-21-8 四六判・上製本・224頁 定価:1200円+税 

武田久子
中篇小説集
通り過ぎた風景

 昨日より今日が好き 今日の風景を精一杯描いたら ここに置いていこう そうすればまた、明日の風景が見えてくる― 心に空を抱えつつ時代の変わり目を生きる女たちの横顔を誠実にうつす、武田久子第一作品集。「心の真実を語る純粋さに女の強さを感じさせる」(『迷い道』高橋信之評)

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