ISBN4-915699-40-4 B5判変形・並製本・箱入り・119頁 定価:1528円(税込) 

小西昭夫句集
ペリカンと駱駝

 昭和29年生まれの小西の作風は幅が広く、[桜咲く乳首たくさん集まって」という怪奇なものから、「五月来て白鳥橋を渡りけり」というロマンチックなものにまで及ぶ。「轢き殺されし蛇をまた轢き出勤す」というリアリズムも小気味がよい。(坪内稔典 毎日新聞書評) 小西昭夫の自由闊達な百句を収録。神山恭昭の手描き絵葉書10枚セット付。

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 ISBN4-915699-34-X A5判変形・並製本・67頁 定価:1732円(税込) 

堀内統義詩集
楠樹譚  (なんじゅたん)

 楠が主人公のこの詩集では、楠はどれも宇宙の原始の気配で立っている。(坪内稔典) 詩人はその言葉を駆使して、自分の孤独の中に個性をこえた大きな生命をはらむことができている。(福間健二) 今、詩人であるということの孤高と孤独と、だからそれゆえの貴種、貴種のたましいがここにはある。(道浦母都子)

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 ISBN4-915699-25-0 四六判・上製本・60頁 定価:2039円(税込) 

久保斉・久保卓士歌集
スエルテ

 父子歌人はときおり出現するが、父子歌集はおそらくこれまでなかったのではないだろうか。人生を知り深い叙情をうたう中年男性の父・斉と、まだ二十代だがするどい感覚・表現力をもつ息子・卓士の、ともにロマン主義的な叙情歌が一冊となった。収録歌ともに200首。歌集名「スエルテ」はスペイン語で≪幸運≫を意味する。

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 ISBN4-915699-23-4 A5判・上製本・192頁 定価:1528円(税込) 

小松流蛍詩集 画・平井辰夫
異聞 日本悪女列伝

 八百屋於七、高橋於伝、白木屋於駒……歴史に名をとどめた悪女たちの激しい生きざまを叙情豊かに描きあげる。捨て身となって男に、権力に、生に挑み、散っていった悪女たち。「ほとほとほとと陽は巡り/うつうつうつと水は流れ/そうして一日は暮れて行く」― 平井辰夫氏の挿画と共に濃い色香を漂わせる「滅びの美」の世界。

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 ISBN4-915699-19-6 A5判・上製本・118頁 定価:1630円(税込) 

図子英雄詩集
阿蘇夢幻
叙情と幻想の新詩集

 はがねのように勁い叙情を志向してきた著者が、足かけ10年ぶりに世に問う新詩集。『深い思念がもたらす日々の生への図子英雄自身の確かな感触が、読むものを一種の浄化、至福の気圏へと誘うのだ。』(書評より)精髄31篇を収録。

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 ISBN4-915699-10-2 A5判・上製本・135頁 定価:1575円(税込) 

三木昇詩集
逃げ水

 「水」という様々な可変性に満ちたものに託して心象を織り続けてきたこの人は、地中深くポエジーの錨を沈め、ついに豊かな水脈に至りつこうとしているのではないだろうか。(堀内統義・評) 人間の生の根源をさぐり、<精神>と<物>との相対比のはざまで、自他者の存在を問い、オーウェル的世界の境界へ<愛>の錨を降ろす第六詩集。

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 ISBN4-915699-08-0 B6判変形・並製本・107頁 定価:1020円(税込) 

森原直子詩集
風待草

 前詩集「風の予感」以後10年、子供たちの成長と共に、がむしゃらに駆けてきました。子供たちの成長には追い付けないものの、今、ちょっと立ち止まり、つぎの一歩をさぐりたい思いで、この詩集を編みました。私の中にある小宇宙に起こったさまざまな出来事、人との出会い、そこにはいつも風が流れていました。

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 ISBN4-915699-05-6 B5判・並製本・箱入・64頁 定価:1260円(税込) 

石村哲磨詩集
STUDY=流木

 "たずねびと"がまた一人見つかったのだと思う。伊予三島市の石村哲麿という若い感性が、刺激的に沸騰している自分の内臓を、私たちの前に開陳したのである。詩集「STUDY=流木」は21の詩篇からなっている。緻密な意図と粘着力のある文体で書きおろされ、長編詩の様式で展開していく。(詩人・悼見拓史 愛媛新聞書評)

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 ISBN4-915699-04-8 A5判変形・並製本・65頁 定価:1260円(税込) 

堀内統義詩集
夜の舟

 大人の入口を模索する中で、何か重々しく、むさ苦しい感じの、形の見えぬ生理の抑止… そういう「少年」期と、野や山や川の自然(小動物、植物、天候)との関わりを見事に葛藤させた(!)詩集である。散文では表現しえない「少年」期の不安感や好奇、なまめかしさを表現する術を確立したと云えるだろう。(月間「冒険」88年2月書評

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 ISBN4-915699-03-X A6判・並製本・84頁 定価:871円(税込) 

小西昭夫第一歌集
煙草吸うとき

 我々はこの集で、正岡子規の歩んだ行程を忠実になぞろうとした俳人が、子規さながら、歌人として孵化しようとする過程を目撃することができる。これは滅多にお目にかかれないような光景だ。小西昭夫の勇気に再度拍手! 嫌煙派である私が、「煙草吸うとき」という予告された集名にもかかわらず跋文を引き受けた所以である。(江里昭彦・跋)

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